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この星が楽園に戻る日を夢見て

期待と薔薇と失望とコーヒーのお話

 

まだ5月の半ばだと言うのに、空模様はすっかり6月のようですね。

梅雨の始まりは、静かに降る雨に紫陽花が色づきだして、草花も樹木の葉も生き生きとし始めますね。でも、降り続く雨の日々、野生の動物や虫たちはどんなふうに過ごしているのでしょう。

 

 

昨日の午前中、薔薇の花束が自宅に届きました。

送り主は、東京に住む娘。

 

何かの拍子に、『Rose Farm KEIJIのシャルロットペリアンという薔薇が好き』と、私が口にした軽い言葉をしっかり覚えていてくれたらしく、"thank you"というメッセージカードとともに送られてきました。どうやら、少し遅い母の日のプレゼントらしいです。

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私の撮影技術では、この花の微細な色合いが写せないので、よかったらリンクからご覧になってくださいね。

 

 

予期せぬプレゼントは、喜びもひとしおです。

期待値0の状態なので、どんなささやかなものもプラス(加点)になります。

もし、母の日に、きっと何かが届くに違いないと期待していたら、夜には、子供たちに忘れ去られた寂しい母親の気持ちに浸っていたかもしれません。

 

今の私は、基本的に、全てにおいてあまり期待をしないようにしているので、そんなにガッカリするということは滅多にありません。それも短くはない人生の中で学んだことのひとつです。

 

期待とは、予め心に合格ラインを設定しておくようなものです。

そして、人はなぜか失望をしたくないので、最初は、良いところを探したり、都合よく解釈しようとすることがあります。期待心を裏切られたくないために、フィルターにかけて物事を見ようするのです。

期待値100のマックス状態であれば、どこかに必ず失望していくしかないのですが。

 

フィルター効果を持続させるのもエネルギーが要りますので、だんだん、現実が見えてきて、もう隠しようがなくなった時に、反動で大いなる失望感を抱いて、怒りがこみ上げてくることもあります。

 

最初から何もなければプラス50点のものが、期待値が100だとマイナス50点のものに思えてくるのです。この差はとても大きいのです。

 

失望は、ありのままの対象物(または人)に失望しているのではないのです。自分の心にあらかじめ作っておいた期待心(時には妄想)に失望しているのです。

 

期待することは良くないと言っているのではありません。自分以外の物への期待はしないほうがいいと言いたいのです。誰かに(何かに)期待して失望した人は、また別の期待できるものを探し始めます。

 

 期待していいのは、自分にだけです。

自分の未来への期待は多いにしてほしいと思っています。

期待は、夢となり目標となります。

期待を形にしたくて頑張る人は、それを現実に変えていけるのです。

 

誰かが自分を幸せにしてくれるのではありません。

自分だけが、本当の意味で自分を幸せにできるのです。

 

 

雨の午後、期待していなかった安いコーヒー豆の意外な美味しさに『プラス70点』と呟きながら長々と書いてしまいました。

 

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全く予期せぬ時にプレゼントしていただいた嬉しいしかないお気に入りのカップ!

 

それでは、みなさまも梅雨の一時を楽しくお過ごしください。

 

 

 

 

 

 

 

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