夏至のイベントの記事、内容が濃すぎて、3部に分かれましたが、この記事が最終回です。
イベントの最後は、廣峰神社に行きました。
ここは、出雲大神宮より西に10キロ。
亀岡市の盆地を横断して、反対側の山の麓の森の中にあります。
この周辺もまた、出雲の名残が強く感じられる場所なのです。
創祀時期は不明。社伝では承和年中(834~848年)勧請とされています。大和時代初期の頃、出雲系の部族が由良川経由で当地にやって来て祀られたのが起源と伝わります。本殿から少し脇に入ったところに元宮と称される磐座が現存していて、これは大和地方の神社創祀の形体に似通っています。
社殿は天正年間に戦火により焼失し、現在の社殿は宝永年間(1704~1710年)に建てられたものです。明治の神社改めまでは大梵牛頭天王を祀り、神社も牛頭天王と称していましたが、神社改により、須佐男之命を祭神とし廣峯神社と改名されました。この点では京都八坂神社と同じ境遇ですが、社歴は当社の方が遥かに古いです。
ここに書いてある、元の御祭神である牛頭天王(ゴズテンノウ)は元々は須佐男之命(スサノオノミコト)であることや、大祓で潜る茅の輪の由来と牛頭天王がどう関わりがあるかなど、詳しい説明があるサイトを発見したので、興味がある方はこちらをどうぞ。
いずれにしても、ここ丹波と出雲は深い関わりがある場所のようです。
イベントの下見に来た時、初めてここを訪れましたが、足を踏み入れた途端、この神社が大好きになりました。
イベントに参加されたみなさんも、そう思われたようです。
この参道を歩くうちに、みんな無邪気になり童心に返るような神社なのです。
撮影:Serena
この写真は、下見に来た時に撮影したものですが、ひっそりとこんな場所にあるのに、とても佇まいが美しくて不思議な魅力を感じました。
楽しくなる理由は、まずはこの苔カーペットのせいでしょうか。
撮影:A.Oさん
ふわふわの苔の絨毯の上を歩くのは、レッドカーペットならぬ特別なグリーンカーペットの魔法のおかげでしょうか。苔で有名なお寺は京都にもありますが、ここも負けないくらい、苔が見事な場所でした。
撮影:A.Oさん
この山門を潜ると神楽殿があります。
その奥に、手水舎があります。
この辺りから光が注がれています。
ここから3枚は、6月2日の下見の際に撮影したものです。
撮影:Serena
撮影:Serena
撮影:Serena
下見の時は、あまりの光の量に驚きました。
イベントの日も見事な晴天でしたが、日食の欠けが起こり始めたようで、だんだん太陽の力が落ちて曇ったかなというくらいの暗さになってきました。それでも、太陽の光ではない光が降り注いでいるのはちゃんとわかりました。
撮影:A.Oさん
その光を両手で受け取っているところ
参加者の方々も・・・
撮影:A.Oさん
急に太陽の光が弱まって少し暗くなってきたのですが、それとは別の光に満ちていました。
撮影:A.Oさん
普通なら、拝殿で参拝してそのまま帰ってしまいそうですが、下見に行った時に、ふと気になって、拝殿の裏に回って見たのです。
すると、裏にこんな岩が祀ってあったのです。
実は、これが廣峰神社の御神体のようです。
それにしても、なんとも可愛らしい趣がある岩でした。
撮影:Serena 下見の時に撮影
さらに、下見の時に、なんの看板もないので見落としてしまいそうな場所に、やはり気になって、ふと足を踏み入れた場所があります。森に入っていく細い道です。
撮影:Serena 下見時に撮影
森の中の道をどんどん歩いていくと大きな岩がごろごろ転がっているのが見え始めます。
その中心に、人の手によって組まれた磐座が見えてきます。
撮影:Serena 下見の時の写真
ここで祈りを捧げると、光が降りてくるのがわかりました。
その時の光を、参加者の方がうまく写真に捉えてます。
撮影:J.Mさん
ここが廣峰神社の奥宮であり、ここは出雲族の人たちが須佐男之命と繋がる場所だったのかもしれませんね。
このような場所が残されていて、今も大事に守られていることが日本の凄さだと思いました。
この場所があまりの居心地が良かったので、しばらくみんなでここにいました。
撮影:A.Oさん
いつまでもいたい、そんな名残惜しさを感じながら、帰路につきました。
新月と夏至が重なる日であり、金環日食が起こった日でもあるこの特別な日に、聖地と呼ばれる場所で、みんなで心を一つにして祈れたことがとても嬉しく、また幸せな記憶として心に刻まれました。
イベントから数日経って経ってお会いした数人の方から、夏至のイベントの余韻がまだ残っているとか、エネルギーをまだ感じ続けているという声をいただきました。
私も、今でもこの日を思い出すたびに、私の分身があの亀岡の森の中に飛んでいくようなそんな臨場感を感じます。あの森や磐座とつながっている、そんな感覚です。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
ご参加されなかった方には少しでも、その雰囲気やエネルギーが記事から伝わることを願います。
次は、秋分のイベント。ぜひ、ご参加くださいね。
長い記事でしたが、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
前回の話はこちらをご覧ください↓