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この星が楽園に戻る日を夢見て

越木岩神社・保久良神社へ(前編)

昨日の記事で書いたとおり、3月に保久良神社に行ったときは、すでに日がどっぷり暮れてしまい、何も見えない!という状態でした。

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そこで、再び訪れたいと思いつつ、今度は金鳥山にも行ってみたいという思いが湧いてきて、地図を見ていると、家から徒歩で行けそうな気がしてきて、山を抜けて行くコースにチャレンジすることにしました。

 

登山をしたら、その後は動けなくなる可能性があるので、山に入る前に、以前から気になっていた『越木岩神社』に先に行くことにしました。

 

 

4月中旬の穏やかな曇り空の日。

この日回ったのは、この地図の赤い円に囲まれているところです。

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http://www.historyjp.com/article.asp?kiji=199

 

芦屋から車で行くこと20分弱。見慣れた住宅街を通ってたどり着くと、境内に駐車場もあります。こんなに近くにあるんだったら、もっと早く行っておけばよかったと思えるほど、素晴らしいところでした。

 

住宅に囲まれているとはいえ、神社の周りは古代からの樹木に囲まれていました。

拝殿も立派でした。

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Wikipediaより抜粋

本殿の祭神は1656年円満寺の僧 教順が西宮神社から勧請した、蛭児大神(ひるこおおかみ、戎神)である。この周辺地域に村が形成されていく過程で、地域の繁栄のために西宮神社から蛭子大神が勧請されたと思われる。

 

しかし、元々は当地にある「甑岩」等の磐座を祀ったもので、自然崇拝が中心であった、所謂古代信仰の時代、当地から北山・目神山や六甲山を一大霊場とした磐座・磐境祭祀のランドマーク・霊岩として「甑岩」が祀られたと考えられている。

 

 つまり、元々ここは、古代の信仰の場であり、そのシンボル的な磐座がこの神社のご神体である「甑岩」(こしきいわ)だったのです。

 

 

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拝殿でこの土地の神々や精霊たちにご挨拶をして、その奥にある岩社に向かいました。

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岩社まで来ると、その背後にそびえる巨石が目に入り、圧倒されます。

いつも思うのですが、巨石の大きさやパワーを写真で捉えることは難しいです。

 

一周回ることにしました。

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この岩のパワーは本当に強くて、頭頂がジンジンと反応して、クラクラするほどでした。驚くほどのパワーが発せられていました。

今も、この記事を書きながら、岩に意識をつなげると、同じような反応が起きます。

なぜ、私が巨石や山に実際に行くのかというと、そこに一度行くと、遠く離れていても、その場所のことを考えて意識をつなげるだけで、そのエネルギーを受けられるようになるからです。

 

それに最初に気がついたのは、15年前に三輪山に登頂したときでした。

 

さて、この甑岩について少し、Wikipediaから抜粋しながら説明をします。

 

「甑岩」は周囲約40m・高さ10mの花崗岩である。酒米を蒸す時に使う「甑(こしき)」(セイロ)という道具に似ていることから「甑岩」と名づけられたと考えられる。

甑岩は、上部が中央から2つに割れて、その頂上から樹木が生えている。これを陰石(女性器石)とし、女性守護の神・厳島神社が祀られている理由らしい。

 

 

 

越木岩神社が、子授け・女性守護・安産の神様として信仰されているのは、この岩が陰石だからです。

 

あちこちの巨石をめぐっていて気がついたのは、女性守護(子授け・安産)の石は、二つに割れている(割っている)か二つの岩を並べて置いてあります。それは女性器を表しているのです。男石の場合は、背の高い巨石がそびえるように立っています。

古代では、子孫繁栄がとても大切だったのですね。

 

これからは女性性と男性性のバランスをとることが、とても大事になっていくと私は思います。

 

阪急夙川(しゅくがわ)駅のホームは、夙川の上を跨ぐように作られていて、私も時々、ここのホームで特急列車に乗り換えるために利用するのですが、そのホームから見る夙川の美しさにはいつも心慰められます。

この美しい夙川は、かつてはこの「こしき岩」から湧き出る水が源泉だといわれていたことがあるようです。

 (現在の水源は、ごろごろ岳あたりといわれています。このごろごろ岳も巨石がたくさんあるすごいところらしいので、いつか行って見たいと思っています。)

 

今でも甑岩のすぐ近くからは湧き水が出ていて、水神社として祀られています。

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これを読むと、水をとても大事にしている神社だとわかります。

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私も最近、色々な神社で、『水を大切に』『水を清く保つように』とのメッセージをたびたび受けとります。まずは自分が水を汚さない暮らしをしているか見直してみる必要があると思っています。

 

さて、古代より敬われ、大事にされてきた甑岩にも災難がふりかかったことがありました。

 

余談ですが、御影石という岩は、墓石や玄関の床材などで有名ですが、御影石とは花崗岩の石材名です。六甲山には花崗岩の巨石が多く、ここの岩を切り出して、ふもとの御影(みかげ)の港から積み出して、各地に運ばれたので、御影石と呼ばれるようになったと何かで読んだ記憶があります。

 

そして、花崗岩であるこの甑岩も、大阪城築城のために切り出されそうになりました。

Wikipediaによると、

大坂城築城の際に甑岩を石工が割ろうとしたが、割れ目から鶏鳴が湧き上がり、白煙が立ちそれは色を変えながら熱気となり吹き出し、その熱気は不思議な力をもっていて石切職人達は手足をふるわせ、苦しみもだえ、斜面を転がり落ち作業を断念した、との伝説がある。また、徳川氏の大阪城修築の際、池田備中守長幸(備中松山城主)の家紋が刻まれた当時の石の破片が付近に残っている。

 

もっと詳しい話が越木岩神社のHPに載っているので、ご興味がある方はどうぞお読みください。

 

その跡がくっきりと甑岩 には残っていて、痛ましく思いました。

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白い塗料で表示してあるのが、その家紋の跡です。

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こちらの岩には、ノミのあとが残っています。

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この岩のさらに奥に進みました。

 

貴船社(雨乞社)がありました。

確か、前に行った弁天岩も雨乞い岩でした。

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そしてさらに奥に行くと、北の磐座(いわくら)があります。

写真を撮り忘れたので、神社HPの写真を掲載させていただきます。

 

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神社HPにはこうも書いてあります。

ホツマツタエによると境内地内における陰陽対称としての男性神としてオモイカネ命がお祀りされている説や、ワカヒルメ命がお祀りされていると云われていますが定かではありません。
神前に進んだ際に、日が射すと願い事が叶うとも云われており、多くの参拝者がお参りされています。

 

日が射すと願い事が叶うんですね。知らなかった・・・。

 

 

知らなかったといえばもうひとつ。昨日の記事にリンクを貼った論文を読んでいると次のような箇所があったのです。

三国岩西()()ある

 

 

確かに、高さも三国岩と同じであるが、では、甑岩も岩門(いわと)であり、神籠全体から見ると南座であるなら、三国岩と同じように、その北側には、中の磐座(北座または奥座)があるのではないか

 

そう思い、調べてみました。これはあるブログに貼ってあった地図。

 

 

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http://atamatote.blog119.fc2.com/blog-entry-794.html

 

この地図で見ると、越木岩神社は、下の方(南側)にあり、その上(北側)には北山公園があり、確かにそこには磐座がいくつも確認されている。

 

下調べをあまりしないって、本当に怖い。これをスルーして、帰ったわけです(汗)

まあ、その日はここに行かなかったおかげで、本来の目的地、金鳥山と保久良神社にいけたわけだから、良しとします。そうすべきだったということでしょう。

 

ここは、北山緑化植物園の駐車場(800円)に停めていけるそうなので、植物園にも行き、この磐座群にも行ってみたいと思います。

 

六甲山近辺は行けば行くほど、さらに行くべき場所がどんどん出てきます。本当にどういう場所なんでしょうね、六甲山。

 

 

 

最後に越木岩神社から見えた景色の写真を載せておきます。

西宮の市街地と海が一望できました。

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長くなりましたので、ここまでにします。

金鳥山・保久良神社の記事は次回に書きます。

 

 

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