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この星が楽園に戻る日を夢見て

インナーチャイルドと香椎宮

せれなです。

 

昨日の記事で、私は優しい家族に恵まれていることに感謝していると書きました。

今では心からそう思っているのですが、実は、それはわりと最近になってからなのです。

 

それまでの私にとって、実家は負担でしかありませんでした。

なくてもいいくらいに思っていたこともあるのです。

 

『普通の家庭に生まれたかった』とずっと思って育ちました。

父があまりに厳格で、話しかけるときは敬語、食卓では勝手なおしゃべりも許されないし、家の隅々まで父の決めたルールが染み渡っていました。

自由を求めて反発するようになった私は、親にとっては『あぶない子』で、姉や弟には、私のせいで父の機嫌が悪くなるので、迷惑な存在に思われていたと思います。

 

自分らしくいるためには、できるだけ実家と距離を置くしかないと思うようになり、就職して家を出て、結婚して遠くに住むようになると、必要がなければ足が向かないようになっていました。

 

関東から関西に引っ越してからは、前より実家が近くなったのに、さらに足が遠のいていました。

昨年、5年ぶりに帰ったのは、弟がしばらく実家で療養することになったので、私に治療のことで相談に乗ってほしいと姉から連絡があったからです。

 

弟の治療方針に対する私の提案に、父は激怒しました。『素人のお前が口を出すな』です。相変わらず、否定してきました。

 

私が実家を避けていたのは、家族にどこか信じてもらえていない気がしていたからです。それを感じると、『やっぱりわたしは駄目なんだ』と自分を肯定できなくなるからです。

 

何かに行き詰る度に『ああ、やっぱりこうなるんだ』とか『私はやっぱりだめな人間なんだ。父の言うとおりだった』と、自分を否定してしまうのです。

 

父の前に立つと、いつもそういう気持ちになりました。エネルギーを吸い取られて行く様で、そわそわしてくるのです。

 

でも、本当は、父が私を頼りない人間でいて欲しいのだと、ある時、気がつきました。

危なっかしいから、自分が見守ってあげていないといけないと思いたい。

それは愛情の裏返しなんだと気がつきました。

依存していたのは父なのです。

子どもにはまだ自分が必要なんだと思っていたい深層心理なのでしょう。

駄目な子どもの方がかわいいというのはこういう心理なのかもしれません。

 

愛されていないのではなく、愛されていたのです。

本当の「愛」ではなく、素直な愛情表現でもないので、子どもの心を傷つけ、自信を奪ってしまうことになるのですが。

 

「またなにかしでかすんじゃないか」「どうせまた失敗するんじゃないか」という不安も、自分のものではないということです。これは親の期待だったわけです。

 

そういうものをいつまでも持っている必要はありません。

父の弱さを、私が「自己否定」で補う必要はないのです。

 

みんなが抱えているインナーチャイルドは、親の願望、弱さです。本来は、自分のものではありません。

 

自信のなさを克服するには、言葉の力を利用すると効果的です。

親や身近の大人に「あなたには無理」「失敗するよ」「やっぱりね」と、言葉で刻まれたものは、言葉でひっくり返していくのです。

「わたしならできる」「必ず成功する」「やっぱりうまくいった」

 

これは効果があります。何度も何度も口癖のように言い続けるのです。

できれば、声に出すといいです。

 

まずは決意してください。決意することで、潜在意識に向かうべき方向を示すのです。

潜在意識は、それを目標に現実を作り始めるからです。

でも、また不安になってきたら「大丈夫」「私にはできる」と声にだしてください。

 

最初は、大きなことでなくてもいいです。

ひとつ、ひとつ、決意したことが成し遂げられていったら、そのひとつずつの成功体験が自分の自信を回復させて行ってくれます。

そうして、子どものころに持っていた「自分と自分の未来を信じる」ことを思い出せるのです。

 

自分の人生は親が作るのでなく、自分が作っていくのです。

「わたしならできる」

そう毎日声に出して、自分を励ましてあげてください。

 

最後に、24日に訪れた実家の近くにある香椎宮(かしいぐう)の写真を載せておきます。

 

久しぶりに参道を歩いたのですが、「博多バイパス」の高架が参道を横切っていました。高架の真下には、踏切が。そして、参道の並木の楠木の上部が切られていました。

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博多バイパスと参道踏み切り

 

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博多バイパス

でも、その真上、博多バイパスが参道を横切るところだけ、赤い欄干が設置してあり、香椎宮への配慮が感じられました。

 

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香椎宮

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ご祭神

おおよそ西暦200年、今から1800年前にさかのぼります。当宮御祭神である仲哀天皇は、熊襲の反乱を鎮めるべく、神功皇后共々この香椎の地(筑紫 橿日宮)におこしになられました。

しかし、志なかば仲哀天皇はこの香椎の地にて崩御されました。その後、神功皇后は神のお告げを受けて、海を渡り新羅を平定され、凱旋後、仲哀天皇様の御霊をしずめるべく神功皇后自らお祭されたのが香椎宮の起源となります。香椎宮【公式ホームページ】 

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山門

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ご神木 綾杉

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綾杉

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この日は、友人と近くの店で待ち合わせをしていたため、急ぎ参拝しました。

久しぶりでしたが、やはり香椎宮は私にとって、心躍る懐かしい場所です。

 

売店に、松ヶ枝餅がなくなっていたことは残念でした。

それにしても、クリスマスイブにも関わらず、参拝者が多かったです。

年始には、神社は初詣客で賑わうのでしょうね。

私は、人ごみが苦手なので、参拝客が多い神社は避けようと思っています。

あまり人が来ないとこにこっそり行くかもしれません。

 

年末年始は寒くなりそうです。

寒さ対策は早めにしてくださいね。

 

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