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この星が楽園に戻る日を夢見て

愛と愛情の違いについて

今日も寒い1日でした。

朝、暖房がついていない部屋で起きる時に、 そろそろ覚悟が必要な季節になってきましたね。

 

でも、実は、私はあまり暖房が得意ではありません。

暑いのが苦手なのです。

寒いくらいの気温が好きで、暖房はなかなかつけません。

もともと体温が高く、真冬になるまで靴下もほとんど履きません。

有難いことに、この年になっても冷えとは無縁です。

風邪もほとんどひきません。

寒さに強いので、冬でも活動的に動けます。

 

こんな体になれたのは、父のおかげです。

 

まだ、幼かった頃から、子供部屋には、暖房がありませんでした。

寝るとき、布団から出ている顔は、寒さで痛みを感じるほどでした。

冷えた暗い部屋で、布団に潜り込でも、まだ布団は冷たく、しばらくはガタガタ震えているのですか、震えているうちに体が温まってきて、やがて身体が発する熱て布団の中がポカポしてきます。その暖かさに包まれて眠りにつくのです。

 

翌日早朝、父が部屋に入ってきて、全部の窓を開けながら、『起きなさい』と言って出ていきます。

窓の外は銀世界。

窓から一斉に滑り込んできた寒風が、部屋の気温を下げ始めます。

 

着替えは、自分の部屋でしないといけないので、これ以上、部屋の温度を下げないように、慌ててベッドを降りて窓を閉めます。そして、温かい布団の中に逃げ込むのですが、冷気ですっかり目が覚めてしまいます。

 

寒い部屋での着替えは、いやでも機敏になります。まったり着替えてる余裕はありません。手早く着替えられるよう、前夜のうちに服の準備をしておきます。靴下、制服のリボン、ブラウスのアイロンかけ、ハンカチ。素早く着替える工夫を、いやでも考えるようになるのです。

 

洗面所では、冷水で顔を洗います。湯沸かし器はあるのですが、スイッチが切ってあるのです。

 

そうして、ようやく暖房の入ったダイニングでの朝食になります。

 

中学生までは、どんなに寒い冬でも、子供たちの個室に暖房を置いてくれなかったのです(買えないほど貧乏だったわけではないと思います😅)。勉強するときは、肩から布団をかけたり、腰に毛布を巻き付けたりと色々工夫をしていました。かじかんで手が動かなくなると、鉛筆を持っても滑らないように指先だけ切り落とした手袋をしていました。それでも、いよいよ寒くなると、一走りしに行きました(笑)

 

なぜか、当時はそれが辛いとは思いませんでした。

小さい頃からそう育てられていたので、普通だと思っていたからでしょう。

 

身体は、もう体温を上げて自分で熱を発するしかないのです。そうやって私の身体は寒さに強い健康体になったのです。

 

今では、本当に父に感謝しています。

そこまで徹底させるのは、父としても相当の忍耐が必要だったろうと、親になってわかりました。愛と信念がないと、できないことです。

 

私も親になって、子供かわいさから、つい甘やかしたくなったり過保護になりがちでしたが、父のことを思い出して、愛と愛情を間違えてはいけないと自分を戒めた時が何度もありました。

 

愛情は、自分のためにやるものです。

可愛いから、かわいそうだから、見ているのが辛いから、甘やかしてしまうのですが、それでは子供を弱くしてしまいます。

子供のためにはどうしてあげるのが良いのか、未来を見据えて考えることは、愛です。

 

子犬をもらった時に、まだ小さいうちに我慢をさせることが大切だと教えてくれた知人がいました。甘やかすと、大きくなって忍耐力のない犬になり、犬自身が苦しむことになるし、飼い主もそれで苦労すると。犬も人間と同じなのだと思いました。

 

決して、スパルタがいいと言いたいのではありません。

愛と愛情は違うということを言いたいのです。

 

愛は、一見、厳しく感じることがありますが、本当はとても優しいものだと後でわかることが多いです。

愛情は、そのときは優しいと思うのですが、後で、そのために苦しむことになったり、苦しまないまでも、弱くなったりしてしまうことになりがちです。

 

友人においても、同じだと思います。

大切な友人であれば尚更のこと、その人にとって言うべきことを言ってあげないと行けない時があります。そのときは怒らせてしまっても、愛から出た言葉なら必ずいつか伝わります。

 

でも、単に良い人に思われたいから、その人の望む言葉を言ってあげたり、する必要のないことをしてその人の自立を邪魔してしまうようなら、その関係は依存になったり、あるいはいつか破綻することになるかもしれません?

 

私は、割とどう思われても構わないと開き直ってるとこがあるので、心にないことは口にしないし、嫌なことははっきり伝えるし、相手のために言った方がいいことは言ってしまうし、性格的に嘘が言えないので、時には怒らせたり不快な思いをさせてしまうことがあることは自覚しています(^_^;)

 

でも、嫌われることを恐れてないのであまり気にしていません。

本音の部分で私とお付き合いしてくれると人とだけお付き合いしたいし、そのためには、私もそうだし、相手にも正直であってほしいからです。

 

私も弱いとこがあるので、優しい言葉だけを聞きたい時も正直ありますが、それが愛から来るものでないとしたら、いつか歪みが出てきてやがてその人たちとの関係は破綻していくことは、これまでの数多い関係でわかっているのです。

 

耳が痛いことを言われて凹むことがあるでしょうが、からかいや嫌味や悪意から来るものでないなら、自分を成長させてくれる貴重なメッセージだと気がつき、気づかせてくれたことに感謝できるでしょう。

 

これからの世界は、そう言う本物の関係が特に大切になると思います。

親子、夫婦、友人、上司と部下、師と生徒。どの関係であっでも、うわべやそのときかぎりではない愛に基づいた言葉や行いで繋がってほしいと思います。

 

嫌われることを恐れないで、愛を実行してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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