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この星が楽園に戻る日を夢見て

紅葉と林業心得 

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施業地に行く途中に綺麗な紅葉があって、通る度に「綺麗やね〜」と話していました。今日はその写真を撮ってみました。毎日山に入っていると美しい瞬間に出会います。下の写真もそうです。スポットライトのように光が差し込んでいました。

 

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今年7月から始まった1400mの道づくりと6ha(60000㎡)の山仕事もいよいよ佳境に入り、最後の仕上げに入っています。締切は1月末なので、思ったよりも早く終わりそうです。壁にぶち当たったり、悩みながらも試行錯誤しながらここまでこれたことに感慨深いものがあります。そして林業の奥深さ、面白さにこの道に進んで本当に良かったと思う今日この頃です。

 

今後のテーマは切り出した原木の有効活用です。小さなログハウスでも建ててみようかなと思っています。田舎の百姓は、みんな小屋を自分で建てます。私はまだ小屋一つ建てたことがありません。今私たち夫婦が住んでいるところは祖父が山から切り出した木材ともらってきた廃材で建てた小屋です。電気の配線や水道の配管、トイレの便槽まで祖父が一人で作っています。いつもこの小屋を眺めながら自分にこれができるかな〜と思うのですが、今のご時世ネットを開けばいろいろな情報を簡単に知ることができますし、やってできないことはないとも思います。

 

 

☆☆林業心得☆☆

 

「木1本傷つけるな 石ころ1つ落とすな 虫1匹殺すな」

 

この言葉は、森林作業道でご指導いただいた橋本先生の名言です。林業を始めてちょうど1年が過ぎ、この1年で2000m以上の作業道を開設・修繕してきました。その中で、この言葉はいつも胸に留めていました。やってみると分かりますが、実践するのは高度な技術と集中力、そして思いやりがいります。でも、これが一番の上達法だと分かりました。「虫1匹殺すな」はかなり守れたと思いますが、石ころはかなり落としてしまいましたし、木もユンボのバケットを何回も当ててしまって傷つけてしまいました。

 

ちなみに木に傷をつけてしまうとそこから腐ってしまい、木の価値を下げてしまいます。同じく、石も落としてしまうと、途中で木に当たり傷をつけてしまいます。そして何より危ないです。下には家があったり、車が通っていたり、もしかしたら人もいるかもしれません。

 

生産性をあげるための言葉だけではないのが、最後の「虫1匹殺すな」です。きちんと守ると大変効率が悪くなります。通常、事業体のオペレーターがユンボから降りるのは昼食とトイレと帰るときだけです。「虫1匹殺すな」を守ろうとすると多い日には何十回もユンボから降りなければなりません。一番よく出てくるのは「カンタロウ(シーボルトミミズ)」です。

 

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(photo by Wikipedia

 

カンタロウが出てくる度にユンボから降りて傍に寄せます。頻繁に出てくると面倒くさくなりますが、その度に「虫1匹殺すな」を思い出します。ちなみに橋本先生は”山の作業の前に決まって東西南北にお祈りを捧げ…安全を祈願しながら、「自然と一体になれますように」と唱えている”そうです。生産性や効率を追い求めるだけでなく「虫1匹殺すな」を含めているところに橋本先生らしさが出ていると思います。これまでの功績が認められ2016年には夫婦で「内閣総理大臣賞」受賞、18年には「旭日単光章」を受賞されています。

 

 

 

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