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この星が楽園に戻る日を夢見て

芦屋から四万十へ

四万十に向かうバスの中で記事を書いています。

 

今日は荷物が増えてしまい、見かねたのか、息子が三ノ宮のバスターミナルまで荷物持ちをしてくれました。彼は、数日前に腰を痛めて、私が毎日駅まで送り迎えをしていたのに、今日は荷物を持てるなんて、回復力の早さに驚きます。とにかくありがたかったです。 

 

家に残った最後の家族がこの息子です。彼も、来年の春には家を出でいくことになるでしょう。

 

長女が生まれた25年前から私の人生はいつも子供たちと一緒でした。それは楽しくて嬉しくて幸せに満ちた日々でした。

 

昨年の春、長女が就職で、次男が大学進学で、一度に二人がいなくなると、広い家がとても寂しく感じられ、もぬけの殻になった二人の部屋を見るたび、台所で二人分の料理をするたび、涙がハラハラと勝手にこぼれ落ちて仕方ありませんでした。

 

でも、もっと寂しい思いをしたのは、きっと息子のはず。三人兄弟の真ん中で、ずっと兄弟と同じ部屋でいつも一緒、本当に仲の良い兄弟でしたから、とても寂しそうでした。

 

だから、彼がこの静かな暮らしに慣れるまで、なるべく一緒にいるようにして、なるべく2人で明るく暮らそうと努めて来ました。

 

家を出た方より、出ていかれた方が数倍寂しいのだと初めて知りました。

 

私も若い時に家を出て、母が事故に遭ったのを機に一度は実家に戻りましたが、翌年には、結婚でまた家を出ました。それからしばらくの間、母が私の部屋でこっそり泣いていたことえお、後になって姉から聞きました。

 

母にもこんな思いをさせていたのだと思うと、さらに泣けてくるのでした。

 

長女が生まれてから、私の子育ての目標の一つに、子供の自立がありました。いつか自分の足で立って生きていける人。自分で考え、自分で決められる人。行動と言動に責任を持ち、経済的に自立し、心身を健康に保てる人に育てることを子育ての目標にしてきました。

 

そう育ててきたのだから、独り立ちしようとする子供たちを誇らしく思うし、そろそろ、頑張ってきた自分を褒めてあげてもいいのではないかと言う気もしています。

 

息子が一人暮らしを始めるまであと五ヶ月。これが私の、子供と過ごせる最後の時間になるでしょう。だから、今はとても大切で宝石のように貴重な日々なのです。

 

それでも、私は四万十に行きます。

 

息子と離れている時間に慣れ、来年の春に一気に寂しさの嵐にのまれないための予備訓練のようなものであり、ずっと母親をやってきた私が、ただ私いう個になれ、人と繋がれる場がそこにあるから。

 

人は長い人生の中で、色々な立場になります。

子供だったり、親だったり、祖父母になったり、妻や夫だったり、会社でバリバリ働いたり、リタイアして老人扱いされたり、病人になったり、ニートになったり、社長になったり、平社員に戻ったりと、どんどん立場も居場所も変わります。

そんな役目をこなしながら、人はそれでも前を向いて生きて行くしかないのです。

 

 私は25年前に強烈に自分に課した、母親という役目をそろそろ終えて、さて次は何をやる?と思ったところで、皆さんの「自分探しをお手伝いする」という役目を始めました。

 

自分の人生を自分の思うままに切り開いていく人、私の子供だけでなく、みんなにそうであってほしいと願うからです。

 限りある時間が流れる貴重な人生を、優しい気持ちと笑顔で満たして生きてほしい。

 

人は一人では生きられません。人との関わりの中で喜びを感じるのです。

身近にいる人に、そばにいてくれることを感謝してください。

遠く離れた親やお子さんや友人がいたら、電話をかけてあげてください。

人は気を向けてもらいたいものですから。

 

そして、関わる人の立場と気持ちをもう一度思いやり、優しい言葉をかけて、良い関係を築いてください。時は貴重です。後回しにする時間がもったいないです。

 

何者かになるより、優しい人になる方が数倍大事です。

 

もし、自分が一番孤独だと思う方がいたら、シンクプラネットにお越しください。

ここは本当に暖かい場所です。

これからもイベントを企画していきますので、どうぞ一度足を運んで、私たちの仲間になってください。

 

バスに揺られながら、とりとめのないことをユラユラと書いてしまいました。

 

淡路島を通過中、あまりに美しい夕焼けに、思わず窓越しに撮った写真を載せておきます。

淡路島、、、とても魅力的な場所です。いつか、ここでもイベントをしたいものです。

 

雲の切れ間からこぼれ落ちた夕暮れの日の光に、海面がそこだけ金色に輝いていました。

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淡路島の西海岸沿いの町と、瀬戸内海に沈む太陽。

夕暮れの町を見ると、なぜか温かい気持ちになります。

みんなが家路に急ぎ、家には夕食を作りながらそれを待つ人がいるのかなと、そんなことを想像させてくれるからでしょうか。

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そろそろ高知に入ったなと思ったら、窓を打つ大粒の雨!

なんで、いつもここだけ雨なの???

 

明日からは、四万十便りになります。

火曜日は、私が田植えした田んぼの稲刈りの予定。

その報告も、楽しみにしていてくださいね。

 

 

 

 

 

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