桃源郷という言葉の源となった、中国の『桃花源記』にはこう書いてあります。
川を水源までさかのぼった漁師が、桃の花が咲き乱れる林に迷い込んだ。桃林の奥には洞窟があり光が漏れていた。その洞窟を通り抜けると、そこにははるか以前に戦乱を避けて移り住んだ人々が住む、俗世と隔絶した理想郷があった。そこに数日間滞在した漁師は、あちこちに印をつけて帰ったが、二度とその里には戻れなかった。
この説話以降、桃源郷と言えば、理想郷を指すようになりました。
桃の実も、昔から邪気を祓う力があるとされてきました。桃から生まれた桃太郎が鬼を退治する桃太郎草子。本当は、どうやら桃を食べて若返ったおばあさんから生まれたのが桃太郎なのだそう。古来より中国では、桃の実は不老長寿の仙果とされています。
いずれにしても、桃は何か不思議な力がある植物なのかもしれませんね。
それはさておき・・・私もいつだったか桃色に染まる平和な桃源郷を夢想して、しばしうっとりした記憶があります。桃林のそばに一度住んでみたいと思いました。
週の半分を和歌山県の紀の川市で過ごすようになって初めての春。
自分がまさに桃源郷にいることに気がついたのです。
4月初めのある朝、その家のあちこちの窓がピンク色に染まっていました。
この家は桃畑に囲まれていたのです。
( 紀の川市はこの時期、高いところから見ると一面ピンクになります)
ついでに、拠点B(和歌山)の暮らしを少しだけ紹介します。
紀の川市は果物が豊富で一年中、地元の果物が安く手に入ります。果物が大好きな私にはうれしい土地でした。
その果物をスライスして、干しただけの自家製ドライフルーツが大好物!
この家は、自分たちでリフォームして、漆喰を塗ったり、ペンキを縫ったり、棚を作ったり、なかなか味のある素敵なインテリアなのですが、残念ながら今手元に写真がありません。広い庭もあるのですが、なぜか裏庭と玄関の写真しかないので、それを載せておきます。
内装にもガーデニングにも愛情と手をかけてきたこの拠点B(和歌山)の家ですが、拠点をCに移した今後は、なかなか手をかけてあげられないので、賃貸に出すか、売却するか、あるいは他にいい使い道はないかと思案中です。ご興味がある方がいましたら、どうぞご連絡くださいね(笑)
室内の写真は、そのうちまたご紹介します!